【食と健康と未来を変える】外食やテイクアウト、下処理済食材、料理キットの上手な付き合い方

2022年11月2日

 

 

■下処理済食材

購入前にできること

●安全性をよく確認する

原材料が多く、調理や食べやすいよう既に加工されている食材は、産地が明確でなかったり、農薬などの有無がわからないことが多いです。

  • 水煮食材全般
  • 袋入りサラダ
  • 根菜ミックス
  • きのこミックス
  • 洋風野菜ミックス
  • 炒め野菜ミックス
  • シーフードミックス
  • ミックスビーンズ
  • ミックスベジタブル
  • ミックスナッツ
  • ミックスベリー

などなど。

乾燥・常温・冷蔵・冷凍問わず、近年は様々な商品が販売されています。

ですが、とても便利な反面、安全性は二の次の場合も多いです。有機JASマークや飼育時の薬品投与の有無、産地、添加物などをよく確認した方が良いです。

  

●下処理済食材は、添付調味料にも注意

メイン食材の安全性が高くても、調味料は他の商品のものと併用の場合があります。

例えば、

  • ウナギのかば焼き+タレ(ウナギが国産無投薬でもタレは他と共通が多い)
  • 焼肉用の肉全般+タレ(産地の安全性が高くても、タレの原材料が大抵一般的)
  • もずくやメカブ+タレ(産地の安全性が高くても、タレの原材料が大抵一般的)
  • 納豆+タレ・からし(納豆が有機JASでも、タレとからしは他と共通が多い)

 などなど。

パッと見ちゃんとしていそうでも、味付けまでちゃんと考えられている商品は少ないです。

 

果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖・たんぱく加水分解物・アミノ酸・増粘多糖類などは、遺伝子組み換え食品が原料になっている場合があります。タレに限らずですが、詳細がわからない以上は、家庭で使用しない調味料が含まれている場合は、避けるのが無難だと思います。

例え添加物の安全性が高いとしても、「そもそもそれを使わないと美味しくならない」ということは、「原料そのものの質や美味しさ等に問題がある」と私は考えています。

離乳食や介護食、アレルギー用食品など、特殊な場合においてはメリットの方が大きいこともあるので一概には言えませんが、通常は天然由来であっても安心せずに疑った方が良いと思います。

 

下処理食材をアレンジする

●濃い味付のものには、味無しを混ぜる

味の感じ方は人それぞれですが、私は加熱前の味付き肉はやや味が濃いと感じることがあります。

味そのものは好きだけど、濃いものを薄くしたいときに自分でよくアレンジをします。

例えば、スパイシーに味付けされた生の手羽中1パックを食べたいときは、下記を加えます。

  • 味無しの手羽元1パック
  • プレーンヨーグルト大さじ3杯
  • 白ワイン大さじ2杯
  • にんにく2片
  • 胡椒適量

よく混ぜて揉みこんだら、翌日焼いて食べます。

少しだけ味を薄くしたいときは、味付きと味無しを2:1にしてもOK。味無しをただ混ぜるだけでは美味しさがやや落ちてしまうので、旨味や香りも追加するのがポイントです。

混ぜた直後はお肉の味に差がありますが、翌日にはほぼわからなくなっています。

好みの味だけど濃くて敬遠している人は、試してみて下さい。

 

●自分で味付けをする

信頼できないときは、自分で味付けをするのが一番です。

どのように味を付けたら良いのかわからないときは、原材料表記を参考にして、自宅にある調味料で少量から使ってみると失敗が少ないです。

原材料表記は一番最初に書いてあるものほど、比率が高く多めに使用されています。塩が最初であれば塩をベースに、醤油が最初であれば醤油をベースにある程度自分で作ることができます。

 

最初は難しいかと思います。

ですが、できるようになってくると料理の自信がつき、どの料理にどれだけの調味料が使われているかが大まかにわかるようになってきます。すると、今まで食べてきた食品の良し悪しの判断もできるようになってきます。

不要なものをそぎ落とし不足を補うことで、健康と食の安全は自ら向上させることができます。

 

 

 

■料理キット(ミールキット)

購入前にできること

●安全性をよく確認する

産地、農薬等の薬品の有無、原材料等。

例えば、

  • 野菜類 → なるべく有機栽培か無農薬で栽培されているもの
  • 鶏肉&卵 → 投薬に頼らず、平飼いでのびのびと自然に近い餌を食べて育ったもの
  • 豚肉&牛肉 → 投薬に頼らず、広い屋外でのびのびと自然に近い餌を食べて育ったもの
  • 魚介類 → なるべく天然で、抗生物質などの投薬や保存料が使用されていないもの

などが個人的に言えば理想です。

 

料理キットは販売している企業によって安全性の意識に雲泥の差があります。

材料名のみで具体的に何か他に書かれていない場合は、一般の慣行食材と変わらない可能性が高いので、はっきり言って自分で良い素材を選んで作った方が断然良いです。

 

ただ現状は…、

普段あまり料理をしない人や苦手な人が利用する傾向がとても高いため、安全性よりも価格や味、作りやすさを重視する傾向にあります。

そのため、利用する場合は企業のHPなどもできればよく読んで納得した上で購入した方が良いと思います。

普段コンビニ弁当などが多い人にとっては、献立に悩まず簡単に料理が食べられるので、メリットは大きいですが、拘りを持って普段料理をしている人にはあまりおすすめできないかな…。

長く利用するというよりは、忙しいときに一時的に利用する程度が無難ではないかなと思います。今後は安全性にとことん拘って作られたものが、増えていくことを期待しています。

 

●調味料を確認する

今や化学調味料無添加は当たり前です。

全体の表示をよく読み、家庭で使用しない調味料が入っていないかをチェックした方が良いです。

また、「植物油脂」など、元となる原材料が不明確である商品も、企業にとっては安いものを随時都合良く使えて便利ですが、消費者にとってはどの油なのか全くわからないため、なるべく避けた方が無難です。

素材や安全性に自信がある企業の料理キットほど、情報が詳しく書かれていることが多いです。塩分や添加物などが気になる場合は、調味料が付いていない料理キットを利用するのもおすすめ。

 

●アレンジも視野に入れる

一人で食べるのであればそこまで問題は無いかと思いますが、

食べ物の好みやアレルギーの有無などは人それぞれあるため、届いてからアレンジする必要性も出てくるかと思います。

  • 追加(冷蔵庫のあまり物などを使いたいとき)
  • 削減(お腹が空いていないときや食べられないとき)
  • 変更(好き嫌いやアレルギー、体調不良があるとき)
  • リメイク(飽きたときやさらに上を目指したいとき)

などなど。

自分は食べられても他の人は風邪で喉が痛くて食べられなかったり、お腹があまり空いていなくて意外と食べてくれなかったり、注文時は食べるつもりでいても色々なことが起こり得ます。

既にある程度の加工がされているミールキットは保存期間が比較的短いため、すぐに食べないときは冷凍できるように調理して保存したりすることも考えないといけません。

 

レシピを頼りにし過ぎない

●料理に正解は無し

最近では、著名なシェフや料理研究家監修の商品もあったりしますが、あくまでも一例と考えて、料理初心者であったとしても自身で臨機応変に調理をする気持ちが大切だと私は思います。

キットをベースに、食べる人やその時の気分に合わせてその都度アレンジを加えていくべきだと思います。調理行程も人によってそれがベストであるとは限りません。

口内炎があったりして痛いときは、硬い食材を長めに加熱したり、刺激の少ない味付けにしたり、書かれていなくてもアレンジはどんどんしていくべきです。

 

 

 

■全体的に言えること

買い過ぎず食べ過ぎず、余りは保存

言うまでもなく、何を食べるにしてもこれに尽きます。

沢山食べれば食べるだけ調理に時間がかかり、食費も増え、体調を崩せば寿命が縮み、治療費も余計にかかってしまいます。

残すのが勿体なくてできない人も多いかと思いますが、「明日のおかずが一品増えてラッキー」くらいに考えられるようになると良いですね。

 

どうしても食べたいときはシェア

ここまで色々と書いてきましたが、人間、我慢は禁物です。

どうしても食べたいときは誰にだってあります。

(私の場合は、チーズ味のカールや、チーズ味のチートスや、チーズ味のじゃがりこが無性に食べたくなることがあります。)

そんなときは、誰かと分けるのが一番です。

「おやつの時間に少しだけ食べる」のが◎

 

やっぱり基本は自炊

自炊をすると、

  • 健康 → 病気になりにくい食習慣が自分で作れる
  • 自立 → 他に頼らず、災害などがあったときも材料があれば自分でなんとかできる
  • 時短 → 上達すると作業効率が良くなり、自分なりの作り方で早く作れるようになる
  • 節約 → そのときの旬の食材など、安く美味しく安全な食材を使って節約ができるようになる
  • 食育 → 食べ物のありがたみや知識などを、自分だけでなく他の人とも共有し、伝えることができる
  • 経済 → 物価や物流、産地の経済事情などの背景を食べ物を通して深く読み解き、考える機会が増える
  • 環境 → 農産品や養殖魚などを通して、農業や漁業による汚染問題等に気付き、環境を考える機会が増える
  • 楽 → 試行錯誤しながら作る感覚は作り手の想像力を養い、美味しくできたときの感動は次の楽しみを生む
  • 認知症予防 → どれをどのくらい使って、どう加工して、どのように調理をするか、脳の活性化にも繋がる

などなど。

ざっと考えただけでもこれだけのことが言えると思います。

 

調理や片付けにかかる時間を割り出して時給計算する人もいますが、お金には代えられない計り知れない恩恵があるので、そんなのはタブーです。

どんなに忙しくても、自炊は生きる基本です。

自炊しない日も、それだけは忘れちゃダメです。

 

時間がないときは、もう「そのまま」でいい

わかってはいても、時間が無い。そんなときは、

  • トマト丸かじり
  • きゅうり丸かじり
  • 開けただけの缶詰
  • 混ぜただけのタレ入り納豆
  • 切っただけのオクラに醤油
  • 加熱しただけのトウモロコシ
  • 加熱しただけのにんじんにバター
  • 加熱しただけのじゃがいもにマヨ
  • 加熱しただけのキノコにバターポン酢
  • 加熱しただけのブロッコリーにポン酢
  • 塩茹でして塩をふっただけの枝豆
  • 塩をふって焼いただけの旬の魚
  • 塩胡椒して弱火で焼いただけの鶏肉
  • 洗って凍らせただけの果物アイス

などなど。

旬の美味しい食材をすぐ調理して食べるなら、「そのまま」でも十分美味しいです。

無理に手の込んだものを毎日作る必要なんてないんです。

 

誰かと食を共にしよう

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行している今と今後。食や対策について思うこと。でも少し書いていますが、

コロナ禍でタブーとされていることが、実は一番大切なことなのではないかと私は考えています。

食事は、何を食べるのか考えるところから誰かと一緒にするのが理想です。

自分一人で決めていると指摘してくれる人がいないので、どうしても食事内容や食べ方などが知らず知らずのうちに偏りがちになってしまいます。

誰かに言われないと気付かないことって、意外に多いのです。

 

 

相手を想えば、

健康に配慮したものを選んだり考えたりする頻度も上がり、

ちょっとした調理のひと手間も、自然とできてしまうものです。

 

 

 

食は確実に未来へ繋がっている

 

日本は便利なものがどんどん増える一方、食の安全はまだ発展途上の段階です。

良いものは日々増えつつありますが少なく、あったとしても認知度がとても低いのが現状です。

 

忙しくて料理に時間をかけられる人は少ないかと思いますが、何を選びどう食べるかを意識することはできると思います。

 

そして、一人一人の意識が変われば、生産者側の意識も徐々に変わっていきます。

 

その結果、私達の食事環境がより良くなるだけでなく、不要な開墾による森林伐採や養殖による海洋汚染なども減り、少しずつ地球の未来も変えていくことができると私は考えています。

 

 

長くなりましたが、

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでも参考になるものや共感できるものがあれば幸いです。

 

 

 

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Posted by namekkoseijin