美味安心のおでん種から学ぶ。体に優しいおでんとは?
手作りしようとすると、手間と時間と材料費がかかるおでん。
できれば手作りしたいけれど、良い商品があるなら購入して食べたいと考える人がほとんどだと思います。ですが、安全性が不透明にも関わらずブランドを武器に高値で販売している商品や、安価な食材を使用し添加物を加えて製造された商品がほとんどで、使用する原材料から安全性に拘った商品はあまり見かけません。
そんな中、私がようやく見つけたのが美味安心シリーズのおでん種でした。
見たことがある人はかなり少ないと思いますが、一部のスーパーでたまに販売されている商品です。おでんが美味しい季節であれば店頭に並ぶ機会が増えるので、私はよく購入しておでんを作っています。
現在ではもう販売されていない商品もありますが、反響があれば製造が再開されるかもしれないので、私が知っている範囲でまとめてみたいと思います。
おでんを食べた後に体が痒くなるなどの症状を感じたことがある人は、是非おでんを選ぶときの参考にしてみて下さい。
さつまあげ
【原材料名】魚肉、馬鈴薯でん粉、卵白、醸造調味料、食塩、砂糖、魚介エキス(えびを含む)/加工デンプン(小麦由来)
化学調味料・合成保存料無添加、リン酸塩不使用
旨味がありシンプルでクセがなく、食べやすいさつまあげです。無添加なので、料理の具材にアレンジするときにも安心して使えます。
鰺さつまあげ
【原材料名】魚肉(あじ、たら)、卵白、馬鈴薯でん粉、醸造調味料、砂糖、米油、魚介エキス(エビを含む)、タマネギ、食塩、加工でん粉(小麦由来)
化学調味料・合成保存料・合成着色料無添加、リン酸塩不使用
適度な鰺の風味が感じられるさつまあげです。鰺だけに味わい深い。
鰯さつまあげ
【原材料名】魚肉(いわし、たら)、種もの(ねぎ、しょうが、たまねぎ)卵白、馬鈴薯でん粉、醸造調味料、砂糖、米油、魚介エキス(エビを含む)、食塩、加工でん粉(小麦由来)
化学調味料・合成保存料・合成着色料無添加、リン酸塩不使用
私は鰯のさつまあげは初めてだったのですが、美味しくて驚きました。クセがあると言えばあるのですが、そのクセがまた病み付きになります。
やさい揚げ
【原材料名】魚肉、種もの(ゴボウ、ニンジン、たまねぎ)、卵白、馬鈴薯でん粉、醸造調味料、砂糖、米油、魚介エキス(エビを含む)、食塩、加工でん粉(小麦由来)
化学調味料・合成保存料・合成着色料無添加、リン酸塩不使用
野菜が程良く入っていて、少し甘めの味付けです。個人的には一番好きなおでん種かな。一味唐辛子を少しかけて食べても美味しいと思います。
揚げボール
【原材料名】魚肉、たまねぎ、馬鈴薯でん粉、卵白、醸造調味料、食塩、砂糖、魚介エキス(えびを含む)、こめ油/加工デンプン(小麦由来)
化学調味料・合成保存料・合成着色料無添加、リン酸塩不使用
食べやすい大きさのシンプルな揚げボールです。見た目が可愛くやさしい味わいなので、お子さんに特に喜ばれると思います。
はんぺん
【原材料名】魚肉、卵白、馬鈴薯でん粉、発酵調味液、砂糖、山芋、食塩、魚介エキス、ゼラチン、リンゴ酸、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
化学調味料・保存料・着色料無添加
リン酸塩不使用の明記がないのが残念ですが、国産素材に拘って作られたはんぺん。つなぎに加工でんぷんを使用していないため、一般的なはんぺんよりも弾力があって食べ応えがあります。加熱しても崩れにくいので、調理がしやすいのがメリット。
※リン酸塩について
リン酸塩は一般的に原料となる魚肉によく使用されている添加物です。一定の基準以内であれば表示義務がないため、気が付きにくい隠れ添加物です。キャリーオーバーとも言われており、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。入っていても入っていなくても安全性に問題は無いとする見解がある一方で、鮮度の良い素材をたっぷり使用して本来の丁寧な製造方法で作れば必要がない添加物であると言えます。加えることで計画的に製造がしやすくなり、丁寧に練らなくても食感よく仕上がりやすくなるため、使用されるのが一般的です。
「安全性が高いし過剰摂取するわけではないから良し」と考えるのではなく、「何故入れなければならないのか」を考えるのが大事だと思います。「入れないと食感が十分に出せない」ということは、言い換えれば「十分な弾力が出せるほどの魚肉量に満たないため、魚肉本来の旨味や栄養が乏しくなっている」と言えます。不足した魚肉の旨味や風味を他の安価な添加物で補い、他の混ぜ物で量をかさ増しして、揚げ物系の一般的なおでん種は作られています。
以上。
私が知っている範囲でですが、まとめてみました。
ただし、美味安心のHPで紹介が無い商品は現在製造されていない可能性が高いので、購入前に確認をしてみて下さい。
現時点では揚げボールとはんぺんが確認できないので、購入できない可能性が高いです。
個人的には製造が終了している商品も、更に美味しく安心安全に拘ってリニューアルされることを願っています。今後は「魚肉」の詳細も表記されるようになると、より安心安全な商品として購入がしやすくなるのではないかと思っています。
おでん種は袋から出してみるとこんな感じです。
平らなザルに置いて熱湯をかけると、余分な油が落ちて出汁も馴染みやすくなります。
真空パックに入っているので形は歪ですが、酸化しにくいのがメリットだと思います。
少量の酒を加えた昆布出汁で大根を下茹でし、粉末出汁・自家製米麹・醤油を加えたら、下処理をした白滝や卵を入れて弱火で煮込みます。最後におでん種を入れて全体が温まったら完成。
使用してる粉末出汁も無添加です。詳細はこちらを参考にして下さい。
出汁と具材を多めにして、塩分を控えめにすると健康的なおでんに仕上がります。
我が家では野菜さつまあげが特に好評で、すぐに無くなってしまいます。撮影をしようと思ったら1枚もなかったので、とりあえず今回はそれ以外を盛りつけてみました。
袋に入っているときは小さく見えるのですが、実際に作ってみると出汁を吸ってボリュームたっぷりに仕上がります。
美味しいおでん種でご飯が進む…!
旨味を吸った大根やこんにゃくも絶品です。
2日目以降は全ての具材の味が馴染むので、うどんを入れて食べても美味。良い素材で作ると汁まで美味しく活用できるのが良いですよね。
何故安いのか、何故高いのか、何故添加物が入っているのか、何故詳細が明記されていないのか、etc…
皆さんはおでんを購入するときに、どの程度考えて購入していますか?
原材料表示などを見て、その商品の本質を見抜ける人はまだまだ少ないのが現状だと思います。本来おでん種は高値で製造に手間がかかるのが普通であると私は考えていますが、そう思わない人の方が多いのかもしれません。
様々な商品で溢れかえっている昨今、よく見ないと商品の魅力が伝わってこない場合もありますが、安全安心なおでんが認知され、今後も少しずつ増えていけばいいなと私は考えています。
2021.8,23
文章をより読みやすく更新しました
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