人と地球に負担が少ない食生活について

2017年6月23日

 

ちょっと重いテーマですが、食を考える上で大切だと思うことを私なりにまとめてみました。あまり興味がないという人も食に対する見方が変わるきっかけになるかもしれないので、是非時間があるときに一読していただければ幸いです。

 

1.人と地球に優しい食品を選ぶには

 

・旬の食材を意識する

自然に逆らわずのびのびとした環境で作られた食べ物ほど、光熱費などの経費負担や環境汚染が少なく、薬品、農薬、添加物のリスクが低いです。なるべく旬の食材を多く使用した食べ物を選ぶことが大切です。

 

・産地を意識する

同じ種類の材料を使用していても、味、風味、見た目、栄養、価格、環境負担には差があります。自然に逆らって平然と作られている食品もあるため、しっかり確認せず価格や見た目、味だけで選んでしまうと、地球環境を悪化させてしまう可能性があります。(例えば私たちに身近な銀鮭。天然ものも最近では見かけるようになりましたが、養殖されたチリ産の銀鮭が多く出回っています。その鮭が店に並ぶまでにどのような場所でどのように作られているのか、説明できる人はまだまだ少ないのではないでしょうか。)

 

・抗生物質やホルモン剤投与の有無を確認する

肉、魚、海老、カニなど。未使用表記がされていない肉には抗生物質とホルモン剤が、未使用表記がされていない養殖の海産物には抗生物質が使用されている可能性が高いです。特にホルモン剤の規制がないアメリカ産の肉は、食べた場合に体内のホルモンバランスを崩す要因になるため注意が必要です。抗生物質においては耐性菌が生まれる要因になっており、菌は人にも感染します。例え全ての器具を滅菌処理して加熱調理したとしても、菌の毒素は残るため注意が必要です。

なるべく清潔な環境で自然に育った食材を選ぶことがポイントになります。卵や乳製品、加工製品においても詳細をよく確認することが大切です。たとえ無塩せきであっても、使用されている原料に対して表記が特に無ければ、リスクのある原料が使用されている可能性が十分考えられます。

 

・製造方法や過程に注目する

商品になるまでの様子を商品の表示などを見て具体的にイメージすることも重要です。製造を助ける助剤には表示義務がないため、詳細不明な材料を使用していたり、複雑な方法や課程を経て製造されている食品はできるだけ避けたいです。(特に気を付けて確認したい食品例:加工肉、練り物、総菜全般、サラダ油、対面販売食品など)

 

・運送リスクを考える

鮮度を保持する技術は年々向上してきてはいますが、遠くの場所へ運ぼうとするほど食品は傷みやすくなるため、やはり何かしらの対策が必要です。バナナの皮には一般的に農薬が付いているということは周知の事実ですが、バナナに限らず遠くから運ばれてきている傷みやすい食品ほど本来使用しなくて済むような薬品や特殊な加工が施されています。また運送費や運送時の排出ガスなども増加するため、コストや環境面においても負担がかかります。身近にある地産食品を選ぶことが必ずしも安全とは言えないのですが、遠くの食べ物を選んで食べるということはそれなりにリスクを伴うという認識を持つことが大切です。

 

・人工的に作られた食品より天然の発酵食品を選ぶ

人工的な材料で作られた食品ほど、環境や体にかかる負担は大きくなる傾向があります。また、発酵食品を食べる機会が少ないと腸内細菌のバランスが崩れやすく、生活習慣病、アレルギー、花粉症、喘息、癌などの病気ににかかるリスクも上昇します。人によって合う菌と合わない菌があるため、自分に合う菌や食品がまだわからないという人は特定の発酵食品だけを食べるのではなく、毎日の食事でなるべく色々な種類の発酵食品を食べることが大切です。(例:麹、パン酵母、酒類、味噌、醤油、本みりん、酢、豆板醤、コチュジャン、甜麺醤、ナンプラー、乳発酵製品、漬け物全般、納豆、鰹節、アンチョビ etc ‥)※塩分や脂肪分を多く含むものもあるため、摂り過ぎには注意

 

・リスクの高い食品に注意する

例えば野菜であれば、シソ・セロリ・パセリ、果物であれば、桃類・葡萄・さくらんぼ・苺あたりは残留農薬が多く、リスクが高めです。気候の変動や害虫などに弱い品種や、少しでも傷むと商品価値が落ちる食品には特に農薬が多く使用される傾向があるため、注意が必要です。洗浄などをしっかり行い、信頼できるもの以外は皮を剥くなどの下処理をしてから食べるようにすると、リスクを軽減することができます。

 

・自分で作れるものはなるべく作る

紫蘇やパセリ、ヨーグルト、調味料などは、初心者であっても自分で栽培したり手作りがしやすいです。最近では有機土と有機種で作られている野菜の簡易栽培キットなども販売されているので、家庭菜園が好きな人におすすめです。ヨーグルトは清潔なヨーグルトメーカーを使用して作り、ストックしておくと便利です。作る場合はなるべく自然な環境で生活している牛の牛乳を使用し、種には自分に合った乳酸菌のヨーグルトを使用するのがポイントになります。基本的には毎日食べるものなので、できるだけ素材に拘った方が良いです。調味料に関しても自分が使いやすい分だけ手作りしたほうが、添加物が少なく経済的です。

 

 

2.人と地球に優しい調理方法で作るには

 

・揚げる>燻製>焼く>蒸す>茹でる or 生食

一般的にシンプルな調理方法で作って食べる程、体への負担や環境への負担が軽くなります。高温で長時間加熱するほど、リスクは高まる傾向にあります。生食できる食材であっても、調理することで栄養が吸収しやすくなったり、殺菌効果などもアップするため、一概に生が一番良いというわけではないです。加熱することによって壊れる栄養素もありますが熱に強い栄養素もあるため、食べる人の体質やニーズ等に合わせて作ることが大切になります。

 

・下ごしらえはしっかりと

洗浄、漬け置き、塩抜き、皮剥き、塩もみ、下茹で、あく抜き、あく取り、等々。農薬や薬品などのリスクが高い食品ほど、生で食べずに下処理をすることが大事です。また、調理方法は揚げるよりは焼く、焼くよりは蒸す、蒸すよりは茹でるようにすると、食品から農薬や薬品などが抜けやすくなります。下ごしらえをあまりせず、素材本来の美味しさをシンプルに味わいたい場合は、なるべく安全性の高い食品を選ぶのがおすすめです。

 

・食材の保存とまとめ調理について

調理時間があまりとれないときほど、まとめ調理のメリットは大きいのですが、調理前の食材はなるべく新鮮なものを使うように心がけたいものです。一回の調理で使い切れない量の食材はなるべく冷蔵庫には置かず、一週間に一回でいいので、冷蔵庫を空にしてリセットするようにするのがおすすめ。食べ残しや残量などがわかりやすくなり、買いすぎや廃棄量が減って庫内も清潔に保ちやすくなります。

 

・ラップやアルミホイル調理について

酸や塩分が強い食品をアルミホイルで調理すると、触れた部分が変質しやすくなるため注意が必要です。また、ラップでの加熱は高温になった油によって溶けたり穴が空いたりする場合があるため、シリコン製のラップなどを使用するのもおすすめです。洗って繰り返し使えるため、環境に優しいのもメリット。現在は人体に影響が少ない調理ツールがどんどん開発されていますが、何にでも安易に使うのではなく、商品説明をよく読んで使用することが大事です。

 

・その他の調理器具や食器にも気配りを

少量のお湯で茹でられる調理器具や、レンジで加熱する茹で卵メーカー、魚焼き器を使わずに魚が焼ける調理器具など、調理のしやすさに重点を置いた商品が身の回りには沢山あります。本来の調理方法と違うために、残留農薬を十分に落とすことができなかったり、金属などが溶け出す可能性なども少なからず考えられるため、よく考えてから購入しすることをおすすめします。また、絵や文字などを描いて焼いたハンドメイド食器は、使用されている画材の安全性が不透明な場合があるため、作る側も使う側も注意が必要です。

 

 

3.人と地球に優しい食べ方を心がける

 

・理想的な食生活について

最初はゆっくり野菜から食べる。良く噛んで、バランス良く色々なものを食べること。量は多くても腹八分目まで。ジャンクフード等がどうしても食べたくなった場合は、誰かとシェアして食べたり、保存して少量ずつ食べるようにすると、ストレス無く食べ過ぎを防げます。おやつの時間であれば間食をしても体に負担が少ないため、食が細い人はおやつの時間に間食をしてもOKです。食べるものは果物や野菜、穀物、タンパク質を多く含むおやつを中心に。

 

・つけ汁やつけダレは少なめに

塩分の摂り過ぎや河川の汚染を防ぐため、なるべくつけ汁やつけダレは最低限の量で食べるのが望ましいです。またお皿を洗う前に汚れがかなりついている場合は、ぼろ布で拭き取ってから洗うようにするとシンクも河川も汚れにくく、エコに繋がります。

 

・食事を誰かと一緒に食べることの重要性

とても基本的なことで今更感はありますが、普段誰かと一緒に食事を食べている人は、現在はあまり多くありません。家族であっても帰宅時間や食べるタイミングが合わず、全員一緒に食べる機会は減ってきています。一人での食事は他の人にあまり気を遣わなくて済むのがメリットですが、一緒に食事をしなくなるとどんなことが起こるのかまとめてみました。

 

1.気持ちが閉鎖的になりやすい

2.他の人とコミュニケーションがとりにくくなる

3.(相手や)自分の健康管理が疎かになりやすい

4.(相手や)自分に対して思いやりを持てなくなる

5.(相手や)自分の変化に気が付きにくくなる

6.環境や将来への配慮が不足しがちになる

 

自炊をしていても自分以外に食べる人がいない場合は、健康や環境のことを意識する機会を持つことはあまり多くないと思います。自分以外にも食べる人がいると、相手の健康のことを考えたり、環境問題も含めて将来を考えたりする機会が少なからず増えていきます。考えるようになれば食に対する意識も向上し、選ぶ食材や調理方法も変わってくるため、生産者に対する見方や考え方も少しずつ変わっていきます。そして最初は少数であっても消費者全体の意識が徐々に変わってくれば、生産者側はそれに沿った商品を開発する意識が高まっていきます。大袈裟に感じる人もいるかもしれませんが、このように食事を誰かと一緒に食べる人が増えることで、世の中が少しずつ変化していくと私は考えています。

 

以上。

人と地球に負担が少ない食生活について私なりにまとめてみました。

皆さんは普段の食事を通して日々どのようなことを考えているでしょうか?「お腹が満たされれば取りあえず良し」という考え方の人もいるかと思います。もちろんそれも間違いではないのですが、もしもそれだけしか考えていないのであれば、やはり問題があると私は思うのです。

 

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Posted by nametoma